ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2010年の住宅侵入盗の割合は、716世帯に1件
昨年の刑法犯件数の速報値は先月お伝えしましたが、先日、犯罪ごとの統計資料が警察庁から発表になりました。この中から、住宅を対象とした侵入盗について見てみましょう。
2010年に、住宅を狙った泥棒はおよそ7万4500件でした。2009年に比べ、7千件弱減少しており、ここ数年の減少傾向は続いています。しかしながら、ここ数年回復傾向にあった検挙率が減少に転じたことが気になります。
認知件数を都道府県別で見ると、最も件数が多かったのは4年連続で愛知県です。ついで千葉県、東京都、埼玉県、大阪府と続きます。やはり、世帯の多い都市部を含む県が上位に入ってきています。これらを被害の割合で見てみるとどのようになるでしょうか。
何世帯に1件の割合で泥棒被害にあったかを見ると、全国平均では716世帯に1件となります。これを都道府県ごとに示したものが右の図です。世帯数は、2010年3月の総務省のデータを用いています。何世帯に1件の割合であったかを示しているので、図中の凡例では値が小さい方がより狙われていたことを示します。
県別では、1位は愛知県の333世帯に1件です。愛知県が1位になったのは2002年以来8年ぶりです。2位は茨城県の379世帯に1件、3位は千葉県の423世帯に1件となります。また、2009年と2008年にワースト1位だった群馬県は、451世帯に1件で4位に後退しました。
住人の多い都市部を含む県では、先に示しましたように犯罪件数が多くなる傾向にあります。しかしながら、割合を見ると違う姿が見えてきます。犯罪件数が多いものの割合で見るとそれほどでもない県、反対に、犯罪件数はあまり多くないものの割合で見ると上から数えた方が早い県があります。
前者の例としては東京都や北海道、後者の例としては山梨県や和歌山県などです。件数だけを見て、少ないから安心と単純に考えないようにしてください。
泥棒に狙われないためには、まず施錠を心掛けることです。玄関だけではなく、窓もしっかりと施錠しましょう。特に人目に付きにくい箇所の小窓も忘れないでください。「ここからは入られないだろう」と浴室の窓を空けたままにしておく方がいらっしゃいますが、非常に危険です。防犯は、普段の心がけがとても大切なのです。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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