ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 海外に行ったらご用心
ゴールデンウィークも間近に迫り、海外で過ごそうと計画している人も多いかと思います。昨年末には、海外旅行などで自宅を長期留守にする場合の安全対策について考えてみましたが(月曜コラム「安心豆知識」2009年12月14日「年末年始、自宅の防犯対策」)、今回は旅行などで海外に行った際の、現地での 「安全・安心」について考えてみたいと思います。
日本の治安は、世界的に見ればかなり安全な部類に入ります。まずは、このことを肝に銘じ、日本を一歩出たら細心の注意を払い、用心することです。外務省は、海外安全ホームページで「安全な海外旅行のための心得5箇条」として、出国する日本人に向けて次の5つを呼びかけています。
1.現地の法律を守り、風俗や習慣を尊重すること。
2.危険な場所には近づかないこと、夜間の外出は控えること。
3.多額の現金、貴重品は持ち歩かないこと。
4.見知らぬ人を安易に信用しないこと。
5.薬物には絶対に手を出さないこと。
日本と現地では、法律や風習、文化が当然のごとくに異なります。そこで何をしてよいのか、またいけないのかを事前によく調べておくことです。また、現地の犯罪発生状況などの身を守るための情報も事前に入手しておくことで、相当数のトラブルを回避できます。海外の観光地など で「日本人観光客は金を持っているのに不用心」「犯罪の格好のターゲット」と見られていることも頭に置いておいて損はありません。
海外で何かトラブルが発生したとき、窮地に追いやられないようにするために、出国前の「海外旅行保険」加入をぜひ検討してみてください。社会の状況が日本とは異なる場所です。いくら万全の注意を払っても、事件や事故に巻き込まれる可能性をゼロにはできません。ストレスや疲労などで病気にかかったり、日本と異なる交通慣習から発生する事故に巻き込まれたりしたときに、海外旅行保険は効力を発揮します。保険本来の役割である金銭的な手当が得られることもさることながら、ようすがわからない海外でトラブルに遭遇し、心細い思いをしているときでも、保険会社が設置しているヘルプデスクが力強い味方になってくれるはずです。
外務省の「海外邦人援護統計」によると、2008年に日本の在外公館などが取り扱った海外における事件・事故等の総援護対象者数は1万8千人。2008年の出国者数が1600万人だったことを考えると、890人に一人が何らかの形で在外公館などのお世話になっている計算となります。海外に飛ぶ大型旅客機が2機あると、それに乗ったうちの1人がお世話になったということになります。
現在は、ネットを使うと、世界中でどのような事件や問題が発生しているかをリアルタイムで知ることができる世の中です。楽しいはずの海外旅行で悲しい目に会わないためにも、事前の調査を欠かさないようにすることが重要になってきます。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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