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脅威から身を守るための視覚以外の情報の重要性

 本日2月1日は「ニオイの日」、「ニ(2)オ(0)イ(1)」の語呂合わせで決められたそうです。人類にとって、嗅覚は、長い間食物の安全性を判断するための重要な感覚でした。酸っぱい臭いや、カビ臭、アルコール臭などの異臭は、食品が傷んでいないかどうかを判断する重要な指標です。

 この臭いを、火災の発生を伝える信号として使う試みがあります。火災報知器が出す警報といえば、ベルや電子音などの耳をつんざく音を思い浮かべますが、聴覚に障害のある人などの場合、音だけでは火災に気づきにくいケースもあります。そこで、火災の発生を、臭いを信号として使って伝えるのだそうです。

 使うのは「わさびの臭い」。あの「鼻の奥をツーンと刺激する臭い」は、日常に存在することがあまりなく、かつ結構な刺激性があってすぐに気がつくという2つの特性から、警報情報を伝える手段として有効性があるものと思います。もし、町中で不意に「わさびの臭い」を感じたら、身の回りに十分に気をつけて、避難行動を取った方が良いかと思います。

 野生動物の多くは、まずは音や臭いなどの視覚以外の手段で、自分の身に近づいてくる脅威を察知し、身を守る行動を取り始めます。視覚による情報は、情報量は多いのですが、寝ている時や、照明がなく真っ暗な状況では入手できません。また、眼を向けなければ取得できないことや、死角などで見逃すという弱点も合わせ持っています。

 これは人間の場合も同じです。まずは聴覚や嗅覚など視覚以外の手段で、自らの身に降りかかる脅威を感じ取り、それから視覚、すなわち眼で見ることでその詳細情報を得るものと考えられます。電気自動車の静音性が安全の面から問題になり、わざと音を出すようにしようとする動きがあるということも、脅威の検知における聴覚の重要性を物語っています。

 携帯音楽プレーヤーの普及によって、歩いている時に、イヤホンを耳に入れている人の姿を見るのは当たり前になってきました。先のコラムでも述べましたが、人は耳に入ってくる音量が小さい時には、それが少しだけ変化しても敏感に感じ取れるのに対して、音量が大きくなると、同じくらいの変化では、それを感じ取ることができなくなってきます。

 自転車などに乗っているときに、イヤホンを使うことを制限しようという動きがあるのも、もっともかと思います。歩いているときにでも、携帯音楽プレーヤーを使う際には、いつ降りかかってくるか分からない災難から自らを守るためにも、周りの音が十分に聞こえるくらいの音量にしておいたほうが良さそうです。

 繰り返しとなりますが、野生動物は自らの身を守るために、聴覚や嗅覚を通して入ってくる情報に非常に敏感です。一方、文明社会に暮らしている私たちは、ともすると不意に身に襲いかかる脅威の前兆である音や臭いに無頓着になりがちです。身に降りかかる脅威の前触れが、視覚以外の情報によってもたらされることが多いことについて、もっと注意を向けるべきなのかもしれません。

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利 康文

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