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ピッキングによる侵入はピーク時の50分の1以下に

 月曜コラムで3つの不正解錠の解説をしました。戸建住宅や低層のアパートでは窓ガラスが狙われるのに対して、玄関ドアなどの不正解錠は中高層マンション(4階建以上)で多い傾向にあります。高い場所でベランダ側から侵入するのは、泥棒にとってもリスクが大きいのでしょう。そのため、玄関側から侵入するケースが多くなるようです。

 2000年の時点では、「ピッキング」による侵入は29,211件と侵入盗全体の約1割となっていましたが、2008年上半期の時点では233件となり大きく減っています(グラフ参照)。2003年に「ピッキング防止法案」(正式名称:特殊解錠用具の所持の禁止などに関する法律)が施行され、ピッキングツールを正当な目的なしに持ち歩いていると検挙の対象になりました。

 そのため泥棒がこの手法を敬遠し始めました。また、同時期にピッキング解錠に対して強い錠前が普及し始めたことがあります。ピッキング解錠に対して弱いとされているディスクシリンダー錠は、およそ7000万本出荷されたと言われ、いまだにこのカギを使っている方は非常に多いのが現状です。とくに古いマンションでは多いようです。

 その後、「カム送り解錠」や「サムターン回し解錠」が問題となり始めます。しかし、「カム送り解錠」が可能な錠前は機種が限られていることと、個別に対策が進んだために、最近は聞かれなくなりました。残る一つの「サムターン回し解錠」は爆発的な流行には至らなかったものの、現在も横行している状態です。

 この手口はドアに穴を開けるなどの強硬手段を用いてくるケースもあるために抜本的な対策を取りづらいこともあります。しかしながら、室内側のサムターンにカバーをかぶせたり、サムターンへの引っかかりをなくすために丸い形状のつまみを取り付けたりすることで、万が一ドアに穴を開けられても解錠に至らないような対策をすることも可能です。

 対策を何もしないと泥棒に狙われる可能性が高くなります。「ピッキング解錠」に弱いシリンダーを使われている方は交換を、さらにサムターンが不正に回されないような対策を行い、ドアからの侵入を防ぎましょう。セコムセレクションでも、ピッキングに強いカギやサムターン回し対策の商品を取り扱っています。お近くのセコムショップでご覧になってください。

 また、これら以外の不正解錠の方法が出てこないとも限りません。守る側と攻撃する側はいたちごっこの関係にあります。一度対策をしたからといって見直しを怠ると新しい攻撃に負けることとなります。新聞やテレビなどのニュースで新しい手口がでてきていないかを確認しておきましょう。

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田 宏彰

侵入窃盗件数全体における不正解錠侵入件数の割合(警察庁)

侵入窃盗件数全体における
不正解錠侵入件数の割合(警察庁)
(ピッキングの統計は2000年から、
サムターン回しの統計は2002年から)

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