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安心な宅配便の受け取り方 判断基準を教えない

 宅配便のふりをして扉を開けさせ殺傷におよぶ事件が世間を騒がせてから、宅配便を受け取るときに不安を感じている方もいらっしゃることと思います。前回、グリム童話の「オオカミと7匹の子ヤギ」を例にあげ、在宅時のご家庭のセキュリティを確保するためには「一体誰なら扉を開けて良いのか」「その人物がどういう状態なら扉を開けて良いのか」という判断基準を設定し、その運用を徹底するのが重要という話をしました。

 宅配便を扱う多くの運送会社は、先の宅配便のふりをした殺傷事件をきっかけに、インターネットのホームページで、配達者の格好と配達を行う際の具体的な対応を公表しています。これら宅配便会社の提供する情報を確認するのも「一体誰なら扉を開けていいのか」「その人物がどういう状態なら扉を開けていいのか」という判断基準を考えるのに役立ちます。いつも荷物を届けてくれる宅配便会社のホームページは、確認しておいて損はないかと思います。

 一方、これら宅配便会社から提供される情報は、インターネットという媒体を介して公表されており、誰もが見ることができるという点には注意が必要です。先のグリム童話では、子ヤギたちは「声がガラガラだからオオカミだ」「足が黒いからオオカミだ」という形で、オオカミにわざわざ自らの判断基準を伝えてしまっています。それゆえオオカミはこれらの判断基準をかいくぐるための偽装ができたということを忘れてはいけません。セキュリティの基本に立ち返れば、来訪者には扉を開ける判断基準を教えてはいけないのです。その意味で、宅配便会社が、人々の安心感を醸成する目的で「配達者の格好と配達を行う際の具体的な対応」の情報を公開するのは、痛しかゆしの面があるのです。

 それではどのようにすれば、安心して宅配便を受け取ることができるのでしょうか? ここでは、荷物の差出人の確認を励行することをお勧めしたいと思います。配達人の格好や対応を確認し、問題はないと感じても、扉を開ける前に念のために荷物の差出人の名前を確認するのです。その名前に心当たりがあるのなら一応は安心できると考えられます。なぜなら、悪意の人間が荷物の配達者のふりをして、格好や対応を偽装、偽の身分証明書を作って扉を開けさせようとしても、通常のケースでは、その人間にはあなたに荷物を送るかもしれない人物の名前を知る術はないからです。すなわち、差出人の情報は、あなたしか知り得ない有効な判断基準になるということです。

 もし、荷物の差出人に心当たりがない場合には、ドアチェーン越しにやり取りを行い荷物は玄関前に置いていってもらって、配達人が立ち去ったことを確認した後にドアを開けるのが無難と言えます。ただし、本当に悪意のある人間が宅配便のふりをして狙った場合には、物陰に潜んでいてドアが開いた瞬間に襲ってくることも考えられますので、十分に注意してください。

 配達人のふりをして個人の家に侵入する手口は、古くて新しい手口であると言えます。決して油断しないことが肝要です。

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利 康文

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