ニュースレター 2011年7月21日
セコム株式会社

セコムの防犯合わせガラス・住環境改善フィルムの現状
地震発生時のガラス飛散防止と節電対策としての有効性で需要増加

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)は、2003年に防犯合わせガラス「SECOMあんしんガラス」(以下、あんしんガラス)を発売以来、2006年に「SECOMあんしんフィルム」(以下、あんしんフィルム)、そして2010年に「住環境改善フィルム」(日照調整フィルム、飛散防止フィルム、目隠しフィルムの3種類)を発売しました。こうした商品は現在、防犯対策(あんしんガラス、あんしんフィルム)のみならず、“飛散防止機能”による震災対策(あんしんフィルム、飛散防止フィルム等)、“日照調整機能”による節電対策(日照調整フィルム等)として、需要が高まっています。

まず、2002年のことですが、刑法犯の認知件数は戦後最悪となり、その中の住宅の犯罪では、戸建住宅を対象とした空き巣の6割以上が窓ガラスを破っての侵入でした。そこでセコムでは、窓ガラスの防犯対策を強化するため、2003年に「SECOMあんしんガラス」を旭硝子(株)と共同開発し発売しました。あんしんガラスは、強靭な中間膜をはさんだ防犯合わせガラスで、貫通するまでに時間がかかるため、泥棒に犯行をあきらめさせます。セコムのオンライン・セキュリティシステムとの接続も可能です。

また、2006年には施工性が良く、あんしんガラスより比較的安価に窓の防犯対策を強化できる「SECOMあんしんフィルム」を発売しました。あんしんガラスに比べると、物理的強度は強くありませんが、貼付するガラスが厚くなれば、あんしんガラスに近い防犯性能が得られます。窓の防犯対策の新たな選択肢となりました。

さらに、2010年に「住環境改善フィルム」を発売しました。これは、日常生活環境の改善や防災、省エネなどの需要が高まったことでラインアップしたものですが、3月11日の東日本大震災時に割れたガラスでケガをされた方も多く、防災対策としての“飛散防止機能”や、この夏の節電対策として“日照調整機能”を持つ「住環境改善フィルム」が有効に活用できると考えています。
 そこで今回、改めてセコムのガラス・フィルム商品のラインアップについてご紹介いたします。今後、真夏に向けて、取材のご検討をいただければ幸甚です。

■「SECOMあんしんフィルム」の特長

(1) ガラスにフィルムを貼るだけの簡単な施工
あんしんフィルムは、厚み約0.37mmの強靭なPET(ポリエチレンテレフタレート)製の防犯フィルムです。施工もセコムが指定する専門のプロが行いますので、お客様の面倒もなく、仕上がりもきれいです。窓の構造上、防犯ガラスが設置できない窓にも使用することが可能です。
(2) リーズナブルな価格でお手軽に
ガラスを交換するのではなく、既存のガラスにフィルムを貼るので、料金は、あんしんガラスと比べて約半分に抑えられます。

■「住環境改善フィルム」の特長

(1) “日照調整機能”で省エネと室内の快適性を向上
“日照調整機能”を持った日照調整フィルムは、太陽の熱や光を遮り、冷房の負荷を軽減させることで省エネを実現したり、室内の快適性を高めることが可能です。全7種類の住環境改善フィルムのうち、“日照調整機能”を持つものは5種類あります。それぞれ熱線遮断率(太陽熱)や可視光線透過率(透明度)が違います(他の2種類は飛散防止フィルムと目隠しフィルム)。また、“紫外線カット機能”は全7種類に標準装備しています。
(2) “飛散防止機能”で災害時の二次災害を防止
7種類すべて“飛散防止機能”を持っています(1種類は飛散防止フィルム)。地震や風水害などでガラスが割れた際に、危険な破片が周囲に飛散することを防止できます。防災用途といっても、透明フィルムなので、窓ガラスだけでなく、ショーウィンドウ、食器棚や本棚のガラス部分などに貼っても美観を損ねません。
(3) “目隠し機能”を持つフィルムもラインアップ
表面処理加工によるすりガラスのような“目隠し機能”を持つフィルムもラインアップしました。屋外に面した窓だけでなく、飲食店、病院、事務所などの屋内の間仕切りガラス部分からの視線を遮りたい時に最適です。全面貼りだけでなく、目線を遮るための部分貼りの対応も可能です。

■ セコムのガラス・フィルム商品の今後の需要見込み

(1) ガラス・フィルムの飛散防止効果による地震対策
2003年7月に発生した「宮城県沖地震」の負傷者のうち、15%の方が割れて飛び散ったガラスで負傷しました(東京消防庁「『宮城県北部を震源とする地震』及び『平成15年(2003年)十勝沖地震』における負傷者実態分析のあらまし」より)。
あんしんガラスは、強靭な中間膜をはさんだ防犯合わせガラスで、万が一、ガラスが割れた場合でも、外部に飛散することがありません。同じく、あんしんフィルム、住環境改善フィルムも飛散防止効果を備えているので、地震が発生した際の二次災害対策として効果的です。
(2) 「住環境改善フィルム」による省エネ・節電効果
住環境改善フィルムの日照調整フィルムは、太陽の熱や光を遮り、冷房効率を上げることができます。東日本大震災に伴う、原発の被災による電力供給量の減少で、節電意識が高まっています。企業・家庭を問わず、既存の窓ガラスに貼るだけの住環境改善フィルムが大きく貢献できると考えます。

■ 商品のラインアップと機能

図:商品のラインアップと機能

■販売価格(料金はすべて税込み)

(1)「SECOMあんしんガラス」
   基本料金31,500円+57,750円〜73,500円/m2×ご購入面積
(2)「SECOMあんしんフィルム」
   基本料金31,500円+26,250円/m2×ご購入面積
(3)「住環境改善フィルム」
   基本料金31,500円+12,600円/m2×ご購入面積


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