2007年10月18日
セコム株式会社
英国・セコムPLCが同国の「最優秀顧客サービス賞」受賞
ヒースロー国際空港やユーロスター新駅2駅でセキュリティシステム受注
 英国のセコムグループ企業であるセコムPLCが、10月10日、英国で開催された第9回「セキュリティ・エクセレンス・アワード」で、「最優秀顧客サービス賞」(ベスト・カスタマー・ケア・イニシアティブ)を受賞しました。この賞は、年1回開催される英国の警備業協会、英国警察署長会議、セキュリティ業界誌などが主催する英国セキュリティ業界最大のアワードです。今回の受賞により、セキュリティ分野において長い歴史と伝統を持ち、テロ対策などのセキュリティ分野で先進国である英国で高い評価を得られたことで、セコムのセキュリティ事業およびセキュリティシステムの優秀性を、英国および欧州においても実証することができたものと考えております。

 また、セコムPLCはこのたび、テロの脅威への警戒が依然として続く英国で、特にテロ攻撃リスクの高いヒースロー国際空港内にある、警察施設のセキュリティシステム一式を提供する契約を受注しました。今回の大型受注は、英国メトロポリタン・ポリス(以下ロンドン警視庁、通称スコットランドヤード)の委託で、イギリスの玄関口となるヒースロー国際空港の新ターミナルである第5ターミナル、および国際高速列車ユーロスターの新ステーションであるセントパンクラス駅とストラトフォード駅にある警察施設にもセキュリティシステム一式を提供します。ユーロスターの2つの新ステーションへのサービス開始は2007年11月、ヒースロー空港の第5ターミナルは2008年3月に予定されています。

 セコムは、現在、台湾、韓国、中国、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、英国、オーストラリア、米国の11カ国で海外事業を展開しています。アジアの8カ国においては、機器をレンタルして24時間コントロールセンターで監視し、異常があれば緊急対処まで行う、セコム方式のオンライン・セキュリティシステムの提供を行っています。一方、英国ではセキュリティ機器を売却し監視のみをするのが一般的ですが、セコムはセコムPLCを通じて機器をレンタルする長期契約制の方式を選択できるようにしたり、ロンドンでは24時間監視するとともに自ら緊急対処まで行うセコム方式でオンライン・セキュリティシステムの比重を増やしており、お客様からの高い信頼や警察からの高い評価をいただいています。ちなみに、セコムPLCは、2004年には英国のロンドン警視庁から、ロンドン地区で最も誤報が少なくクオリティの高いセキュリティ会社として表彰を受けています。

 セコムは、英国で1991年4月にキャロルセキュリティグループを買収。続いて95年6月に電力会社系のアンバサダーセキュリティグループを買収し、96年1月両社を合併し、セコムPLCを設立しました。これにより英国全土に展開を始め、保有件数約5万件、現在英国第4位のセキュリティ会社となっています。

 セコムPLCは特に、それまでのハードウェアを中心としたセキュリティ事業を革新するため、2003年にQSP(クオリティ・サービス・プロバイダー)という事業改革プランを立ち上げました。この最高の顧客サービスを具体例で示したQSPガイドラインをもとに研修を通じて社員教育を徹底。また2000年からは顧客サービスに優れた英国人社員を研修に派遣。現在は毎年12名が来日し、日本のセコムで研修を行い、「真のサービスとは何か」を学ぶことで、日本のセコムのサービスの質に近づける企業文化の創造に注力しています。すでに延べ70名以上がこの研修に参加し、QSPの中心的な役割を担っています。

 セコムPLCは、すでに今年から地域密着型の警察活動プロジェクトの拠点となる警察施設8カ所へセキュリティシステムを提供しており、その実績とサービスの質の高さがロンドン警視庁から評価され、今回のヒースロー国際空港やユーロスターの新駅のセキュリティシステムの受注となりました。

 竹澤 稔セコムPLC社長は、「国際的に重要性の高まるロンドンにアクセスする新ルートである重要な3拠点の安全確保に、セコムがロンドン警視庁とともに貢献する機会を得られ、たいへん誇りに思います」と語っています。

 今後も、セコムPLCはこうした実績を積み重ね、英国社会にもセコムが考える安全・安心の理念と質に基づいたセキュリティシステムの提供により、さらなる貢献を果たしていきます。

以上


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