2003年10月3日
セコムテクノサービス株式会社
メンテナンス業界初、バーコードと携帯電話を利用した
「セコム保守点検業務管理システム」を開発
 セコムテクノサービス株式会社(本社:東京都中野区、社長:懸 昇一、資本金23億5781万円)は、バーコードと携帯電話を利用して、保守点検業務管理を格段に合理化できる「セコム保守点検業務管理システム」(特許申請中)を、ソフトウェア開発会社の株式会社いいじゃんネット(本社:東京都渋谷区、社長:坂本 史郎資本金3000万円)と開発、11月から使用を開始します。

 セコムテクノサービスは、建築設備工事事業に次ぐ柱として建築設備管理事業の拡大を図っております。そのため、電気設備、空調設備、給排水設備などの建 築設備の保守点検については、2003年3月期で約3万2000件の契約件数を有するだけでなく、さらに毎年、契約件数を増加させています。しかし、この 保守点検の業務管理の精度向上、効率化、省力化は、セコムテクノサービスにとって長年、大きな課題となっていました。

  この「セコム保守点検業務管理システム」は、保守点検を行う施設や設備の固有データをバーコードタグに印刷し、対象施設や対象設備の制御盤内部にあらかじ め貼付。それらのバーコードの情報を保守点検時にバーコードリーダーで読取り、その保守点検業務データをご契約先から携帯電話でセコムテクノサービスの サーバーに送信するシステムです。

 従来は、電話で保守点検開始時間・終了時間を報告し、保守点検の個別管理は、作業者にまかされておりました、しかし、今回のシステムにより、(1)保守 点検開始時間および終了時間、その結果として作業時間、(2)保守点検実施設備、(3)保守点検実施者、(4)保守点検対象契約先名、がリアルタイムで データとして管理されます。また、蓄積されるデータを、(1)保守点検の進行管理、(2)保守点検の原価管理、(3)緊急対処時の担当作業員の検索、など に利用し、業務効率を高めることができます。メンテナンス業界では、初めてとなるシステムで、保守点検の業務管理を革新的に合理化できるものです。

 本システムでは、au製携帯電話のJAVAプログラム(EZアプリ)を使用しており、下記の特長を持っています。
1. 導入コスト及びシステム運用コストの大幅削減
携帯電話とバーコード専用機の価格は、PDA機に比べてコストが約10分の1であり、初期費用が大幅に削減できる。プログラムの更新は、サーバーからのダウンロードで完結するため、バーコード専用機に対して、システム変更にかかるコストが削減できる。
2. 扱いやすい操作性
プログラムの起動、データ取得/保存/送信など、おもな作業は所定のバーコードの読み込みだけでできてしまうため、パソコンやPDAの操作に不慣れなユーザーでも簡単に操作ができる。
3. すぐれた通信性能
データ送信は携帯電話網を使用するため、通信エリアであれば瞬時に行うことができる。バーコード専用機やPDAのように、いちいちモデムなどを介してインターネットに接続してからデータ送信を行うという手間を必要としないため、作業者の負担が軽減される。
4. JAVAプログラムによる安定性、通信費の削減
通信圏外エリアであってもデータを約10件保存することができる。このためWeb画面からのデータ送信と異なり、圏外・圏内をとわず作業を行うことができる。専用アプリによるパケット通信であるため、通話による報告や、Web画面からのデータ送信に比べて、通信費のコストが削減できる。
 セコムテクノサービスでは、11月1日には、本システム300台を主力協力会社140社に装備させ、逐次、増強していく計画です。
<報道関係のお問い合わせ先>
セコムテクノサービス株式会社 仲沢
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