2001年7月24日
セコム株式会社
セコムトラストネット株式会社
セコム、4大金融グループ全てから
アイデントラス規格電子認証局の構築・運用業務を受託
 セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:杉町寿孝、資本金:661億円)は、日米欧主要金融機関が出資・参加する電子認証プロジェクト・アイデントラス社(Identrus LLC,本社・ニューヨーク)仕様の認証局の構築・運営に関し、昨年の三和銀行様に続き、この程、日本興業銀行様<みずほフィナンシャルグループ>、東京三菱銀行様、三井住友銀行様の邦銀大手3行からの電子認証局の構築及び運用業務を受注しました。

 これによりセコムは、世界大手金融機関の電子認証スキーム・アイデントラスの「エキスプレス・パートナー」として、日本の4大金融グループ・アイデントラス参画行からの電子認証局の構築・運用をすべて受注したこととなりました。

 インターネットによるB2B電子商取引が世界的に拡大発展する中で、世界の大手金融機関が参画するアイデントラスが、世界共通仕様の電子認証プラットフォームの提供により、金融機関と日常的取引をもつ顧客企業に対し、B2B取引の安全・円滑を図るための認証スキームを策定し、その認証プロジェクトが世界的に準備されております。

 これまで電子認証を活用した取引を行う際には、電子認証局同士の規格の不統一により相互認証が行えないケースが多く、買手は売手の電子認証局からの証明書を受けるか、ないしは売手が買手と同じ電子証明書を入手しなければならないなどの不便さが指摘されてまいりました。

 一方、今回の邦銀大手4行によるアイデントラス統一認証スキームでは、顧客企業はアイデントラス参加の大手金融機関からの電子証明書の発行を受けることで、国内・海外によらず取引の際に、買手・売手双方の取引時点での証明書の有効性を、複数の加盟行によるリアルタイムでの認証・確認処理による照会によって、取引上の一層の安全性が確保されることとなります。

 これにより顧客側はアイデントラス規格の証明書を利用することで、これまで複数の電子証明書が必要となった煩雑さから開放されることとなります。

 邦銀大手4行は、認証サービスの2001年度中の提供を目指し、共通仕様による認証局の構築と認証業務運用をセコムに委託しました。今後4行ではこの認証基盤に様々な決済機能等のサービスを付加し提供を行うことで、顧客の国内外への販路拡大の有効なツールとして活用いただくこと目指しています。

 日本及び世界の企業間電子商取引時の安全基盤の一翼を担うアイデントラスには、既に4行を含め全世界47の銀行が参加し、将来的には世界300の金融機関の参加が見込まれております。

 今回の邦銀大手4行からのアイデントラス規格電子認証構築・運用業務の受託では、セコムがアイデントラスプロジェクトの「エクスプレスパートナー(Express Partner)」の資格を有することはもとより、サイバーセキュリティ分野でのセコムの実績も大きな評価の一つとなっております。

 セコム株式会社が事業主幹となり、業務委託先会社として電子認証・サイバーセキュリティ分野の専業会社であるセコムトラストネット株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:田尾陽一、資本金:14億6880万円)が担当します。

 また、この主幹体制のもと、基本サービスのテストアプリケーション開発分野、システム・ネットワーク構築分野、プロダクト提供や技術支援などの各分野では、電子認証の各分野で活躍する14社による協力体制ですすめることとなっております。

 一方、セコムトラストネットが提供中の「セキュアデータセンターサービス」は、こうした電子認証の技術・運用ノウハウを有するデータセンターとして、アイデントラス参加行が今後提供する決済サービス等との連携を容易とするインフラ環境でもあり、セキュリティを重視するeマーケットプレイス運営企業などにとって新たなデータセンター選定の大きな選択肢の一つとなりえましょう。  

以上


<報道関係者のお問い合わせ先>
セコム株式会社 広報室 安田稔 03-5775-8211
セコムトラストネット株式会社 広報担当 田中秀幸 03-5395-7030

<セコムトラストネット株式会社について>
 世界最大級のセキュリティ企業グループ・セコムの中核事業のひとつであるサイバーセキュリティ事業分野を担う戦略会社。セキュアデータセンター事業を柱に、ネットワーク設計/構築/運用サービスから、ウイルス、不正アクセス、盗聴、改ざん、なりすましなどの脅威に24時間365日無休で対峙・監視するサービスや電子証明書発行サービス、電子認証局運用受託など、お客様のグローバルな電子商取引の発展に貢献する総合ソリューションを提供しています。