写真:今回の食材

日本最初の喫茶店は1888年に登場

世界中で愛されているコーヒーは、エチオピア地方が原産と言われています。コーヒー豆はアカネ科の「コーヒーノキ」の種子で、実をつけた当初は色が赤く「コーヒーチェリー」と呼ばれます。13世紀頃には種子を煎り粉末状にして煮出して飲むようになり、16世紀初めにはエジプトに世界初のコーヒー店が登場。18世紀になると、フランスで漉(こ)して飲むドリップ式の飲み方が考案されました。日本には18世紀にオランダからやってきましたが、最初は薬用として飲まれていました。1888年に東京で日本初の喫茶店が誕生。明治の末頃からコーヒーが飲める「カフェ」が次々と開店して、一気に広まりました。

「コーヒーベルト」に生産国が集中!

コーヒーは温暖な気候が生育に適しています。赤道を中心に、北回帰線から南回帰線にまで広がる熱帯・亜熱帯地域は、コーヒーの生産が盛んな国が集まり「コーヒーベルト」と呼ばれています。この地域で生産されるコーヒーのブランドは、生産国・山脈や山・輸出される港などの名を付けられることが多く、生産量世界一のブラジルの代表ブランドは、輸出港の名を付けた「ブラジルサントス」。苦みと酸味が柔らかく、さわやかな風味が特徴です。国名がブランドの「コロンビア」は、上品な酸味が人気。ジャマイカのブルーマウンテン山脈で生産される「ブルーマウンテン」は、フルーティーな香りとまろやかな味わいで、コーヒーの最高級ブランドとされています。

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頭スッキリ!ダイエットにも!?カフェインの効能

コーヒーに含まれる成分として有名なカフェイン。カフェインには、心臓のはたらきを促し血行を良くすることで脳を活性化し、頭をスッキリさせる効能があります。また、脂肪を分解し、エネルギーに変えるはたらきがあるので、運動前に飲むとダイエット効果を期待できます。イタリア料理やフランス料理などの西洋料理は、フルコースを食べた後にコーヒーを飲む習慣がありますが、カフェインには胃酸を分泌して消化を助け、利尿作用があるので二日酔い防止に役立ちます。濃厚な料理とワインを楽しんだ後、コーヒーを飲むのは理にかなっているのです。

焙煎直後の豆を買うことがポイント!

おいしいコーヒーを飲む最大のポイントは、焙煎してすぐの鮮度の高い豆を使うこと。コーヒー豆は空気に触れると酸化し、味・香りともどんどん劣化してしまいます。豆のままなら2週間、曳(ひ)いた豆ならば1週間程度で飲みきれる量を買うようにしましょう。焙煎が深いほど苦みが強く、浅いと酸味が際立つので、店員に相談したり、パッケージをよく読んで自分の好みの味を選びます。買ってきたら、密閉できる容器に入れ替え、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん


スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

眠気覚ましに、リラックスのひと時に、コーヒーは世界中で愛されている嗜好飲料です。コーヒーに多く含まれるカフェインにはさまざまな効能がありますが、胃酸を分泌する作用が強く、空腹時に飲むと胃が荒れることもあるので、注意が必要です。また、カフェインは鉄分の吸収を妨げるので、貧血気味の人も飲むタイミングに気をつけましょう。子どももカフェインに対する反応が強く出て、眠れなくなったり、軽い興奮状態に陥ることがあるので、控えめにしてください。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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