写真:今回の食材

「EDAMAME」は世界的に人気拡大中!

夏に旬を迎える枝豆は、大人にも子どもにも大人気の食材。枝豆は未成熟な大豆を収穫したもので、植物としては大豆と同一ですが、品種改良が進んだ現在では、大豆として成熟させて収穫するのに適した品種と、未成熟の枝豆に適した品種は別々に栽培されています。「枝豆」と呼ばれるようになったのは、江戸時代に枝付きのまま茹でたものを、路上で売り歩いていたことから。未成熟大豆としての枝豆を食べるのは、中国や日本などアジア特有の食文化でしたが、2000年頃から北米やヨーロッパでも広まり、「EDAMAME」と呼ばれて人気を集めています

「茶豆」や「黒豆」などのブランド枝豆が人気!

枝豆は土地に根付いた在来品種が多いうえ、品種改良が進んでいる食材で、400以上の品種があります。最も流通しているのは、サヤが緑色で産毛が白い「白毛豆(青豆)」で、主要産地は関東地方。早生・晩生のさまざまな種類があり、6月後半から8月下旬まで出回ります。サヤの中の豆に茶色の薄皮がかかっている「茶豆」は、東北地方で主に栽培され、強い甘みと独特の風味が特徴です。8月上旬~9月中旬が旬で、山形県鶴岡市の「だだちゃ豆」、新潟県黒埼地区の「黒埼茶豆」がブランド化しています。薄皮が黒みを帯びている「黒豆」は、関西地方が主要産地で、コクのある風味が特徴。9月下旬~10月上旬が旬で、京都府丹波地方の「丹波篠山黒大豆」は、入手困難な高級枝豆として知られています。

写真:今回の食材

「枝豆にビール」は理にかなっている!?

枝豆は野菜の特徴であるビタミンやミネラル類、豆類の特徴であるタンパク質が豊富な、栄養価の高い食材です。特に糖質をエネルギーに変えるビタミンB1とB2が豊富なので、夏バテ予防・疲労回復にピッタリ。また、枝豆の豊富なタンパク質に含まれるアミノ酸の一種メチオニンは、アルコールの分解を促し、肝機能のはたらきを助ける作用が期待できるため、夏の風物詩である「枝豆にビール」は理にかなっています。また、貧血予防に欠かせない鉄分も豊富です。

鮮度が命!「お湯を沸かしてから収穫に行け」

枝豆を選ぶときは、できるだけ枝付きのものを選ぶようにしましょう。枝にビッシリとたくさんのサヤが付いているもの、枝に残っている葉が青いもの、サヤに産毛がしっかり付いているものが良品です。また、「枝豆はお湯を沸かしてから収穫に行け」と言われるほど鮮度が落ちやすいので、買ってきたらできるだけ早く茹でるようにしましょう。塩もみして産毛をこすり落とし、そのまま塩を加えたお湯で茹でますが、湯の量に対して塩もみ分を含めて4%の塩分がベストと言われています。枝豆を茹でる時間は好みもありますが、3~5分程度。余熱でも柔らかくなるので、固めでお湯からあげるようにしてください

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん

スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

手軽に食べられ、おつまみやおやつにピッタリの枝豆。日本全国で栽培されていますが、最近はタイや台湾、中国から輸入された冷凍枝豆も一年中出回るようになり、より身近な食材となりました。手軽につまめておいしいので、ついつい食べ過ぎてしまいますが、食物繊維がとても豊富なのでお腹がゆるくなることがあります。また、他の野菜に比べれば高カロリーで、塩分過多にもつながるので、食べ過ぎには注意してください。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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