ピーマンと赤ピーマン、パプリカの違いとは?

ピーマンはトウガラシが品種改良されたものです。一般的に「ピーマン」と言うと思い浮かぶ緑色のものは、まだ未成熟のうちに収穫されたもので、独特の香りと苦みがあります。この緑色のピーマンを完熟させたものが、赤ピーマン。オレンジや黄色になるものもあり、独特の風味は薄れますが、甘みが増してとても食べやすくなります。
ピーマンよりも肉厚で大型な品種がパプリカで、赤やオレンジ、黄色などのカラフルな色に完熟させてから収穫、みずみずしい甘さが人気を集めています。ピーマンもパプリカも、ハウス栽培が盛んで一年中店頭で見かけることができますが、旬は夏。旬を迎えると、色が濃くなり風味も増して、栄養価も高くなります。

美肌、アンチエイジング...女性にうれしい栄養素がいっぱい!

ビタミンCが多く含まれる食材というと、柑橘類などの酸味のあるものを思い浮かべますが、実はピーマンのビタミンC含有量はトップクラス。大きめのピーマン1個で、レモン1個分に相当するビタミンCが含まれています。ビタミンCはシミ・ソバカスの原因となるメラニン色素を分解するはたらきがあるので、紫外線が強くなる季節には積極的に摂取したい栄養素です。
抗酸化作用があり、肌や髪を健康に保ち老化防止に効果があるといわれるカロテンも豊富。カロテンと一緒に摂取することで抗酸化作用がアップするといわれるビタミンEも多く含まれています。美肌、アンチエイジングなど、ピーマンは女性にうれしいはたらきが期待できる優秀な食材です。

パプリカの栄養価はピーマン以上!?

赤ピーマンやパプリカも、含まれている栄養素の種類はピーマンとほぼ同じですが、その含有量は緑色のピーマンよりも大幅にアップ。ビタミンCは2倍、ビタミンEは5倍も含まれています。また、赤い色素はカプサンチンという成分で、赤唐辛子にも含まれる栄養素。カロテン以上の抗酸化作用があるといわれ、余分なコレステロールを排出し、生活習慣病の予防が期待できます。独特の苦みがある緑色のピーマンが苦手な方は、ぜひ赤ピーマンやパプリカで豊富な栄養を摂取してください。

チンジャオロースは栄養的にも優秀メニュー!

ピーマンやパプリカのビタミンCは、熱を加えても壊れにくいのが特長です。これは壊れやすいビタミンCを、熱や酸化から守るはたらきのあるビタミンPが一緒に含まれているため。ピーマンはチンジャオロースなどの炒め物によく使われますが、熱に強いビタミンCと、油で調理すると吸収力が良くなるカロテンを効率的に摂取できるため、理にかなった調理法です。
ピーマンは野菜の中では日持ちがしますが、時間がたつと風味と栄養価が落ちるので、できるだけ早めに食べるようにしましょう。水分に弱いので、保存するときはよく水気をふき取ってから冷蔵庫へ。また、種の部分は傷みやすいので、切ってしまったら種は取り除いて保存しましょう。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん

スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

ピーマンの緑は、熱にも酸にも強いので、加熱調理はもちろん、色が変わりにくいのでドレッシングで調味するサラダもおススメです。熱を通すと苦みは弱くなりますが、生で食べるのは苦手な方もいるかもしれません。収穫して日が経つと苦みが強くなるので新鮮なものを選び、さっと湯通しするか、軽くあぶって表面の皮をむくと良いでしょう。ピーマンはヘタの部分が緑色でみずみずしいものが新鮮です。店頭で選ぶときは、ヘタの切り口が茶色っぽく乾燥しているものは日が経っている可能性が大きいので、避けるようにしましょう。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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