写真:今回の食材

国産ブルーベリーの生産量増加中!

その名の通り美しい青紫色の果実で、ジャムやデザートの材料としても人気のブルーベリー。原産地はアメリカで、日本には1951年にやってきました。当初はそれほど需要がありませんでしたが、1990年代以降に人気が高まり、日本でも栽培が一気に拡大。1990年には500t未満だった生産量が、現在は約2,500tになっています。このうち市場に出回るのは7割程度で、残りの3割は農園で直接販売されていると推測され、木からもいでその場で食べられるブルーベリー狩りも人気です。国内では長野県が生産量1位で、続いて群馬、茨城、東京、千葉など需要の高い首都圏の生産が多くなっています。世界では原産国のアメリカ合衆国とカナダの北米で世界全体の生産量の80%以上を占めています。

春・夏・秋と楽しめる人気の庭木

日本での歴史は浅いブルーベリーですが、実は日本の気候に合った作物で、現在では北海道から九州まで全国で栽培されています。春には白や淡い紅色の小さな美しい花を咲かせ、夏には果実が実り、秋には葉が色づき鮮やかな紅葉が楽しめ、庭木としても人気です。日本で多く栽培されているのは、ハイブッシュブルーベリーとラビットアイブルーベリーの2種。ハイブッシュブルーベリーは、樹高1~2mで果実は大きめ、比較的寒冷地向きで北海道~関東北部で主に栽培されています。ラビットアイブルーベリーは、樹高1.5~3mで果実はやや小さめ、比較的温暖地向きで関東南部~九州で主に栽培されています。

写真:今回の食材

「目に良い」のはアントシアニンの力!

ブルーベリーが1990年代以降に需要が急拡大したのは、「ブルーベリーは目に良い」と知れ渡ったのが大きな理由のひとつです。第2次世界大戦でブルーベリーが大好きで毎日たっぷり食べていた空軍パイロットが、夜間飛行でも景色が見えたと証言したことがきっかけで研究が始まり、その結果、ブルーベリーの青色色素アントシアニンに目のはたらきを助ける効能があることが突き止められました。アントシアニンは加熱や乾燥しても壊れないので、ジャムや乾燥ブルーベリーでも摂取することができます。また、アントシアニンはポリフェノールの一種で、老化やさまざまな生活習慣病を引き起こす活性酸素を除去する抗酸化作用があることでも注目されています。鉄分も豊富なので、女性の方にもオススメです。

多く手に入ったら冷凍がオススメ!

ブルーベリーを選ぶ時は、皮の色が濃く、しっかりと張りのあるものが良品です。また、ブルームと呼ばれる白い粉が表面についているのは新鮮な証拠。ブルームには鮮度を保つはたらきがあるので、食べる直前まで洗い落とさないようにしましょう。ブルームごと食べても問題ありません。また、ブルーベリーは収穫後に追熟しないので、手に入れたら乾燥しないようにビニール袋などに入れて冷蔵庫で保存し、2~3日のうちに食べきるようにします。多く手に入った場合は、そのまま冷凍するか、ジャムやフルーツソースに。冷凍したブルーベリーはヨーグルトと一緒にミキサーにかければ、暑い季節にうれしいスムージーになります。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん


スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

目に良いとされるアントシアニンが含まれることで知られるブルーベリーですが、アントシアニンと同様に抗酸化作用のあるビタミンEなどのビタミン類、細胞の生まれ変わりを促進する亜鉛などのミネラル類などがバランス良く含まれています。また、腸内の有害物質を排泄する水溶性食物繊維、便のかさを増やして腸のはたらきを活発にする不溶性食物繊維の両方が含まれ、腸内環境を整える効果があります。便秘予防はもちろん、美肌効果も期待できるうえ、100gで49kcalと果物の中でも低カロリー。女性にはうれしいこと尽くめの食材なのです。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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