生産量No.1!柑橘類の王様

柑橘類の中では、世界の生産量No.1のオレンジ。地中海性気候の地域で栽培される代表的な果物で、スペインのバレンシア地方やアメリカのカリフォルニア地方が世界的な生産地として知られています。
オレンジの種類は大きく分けるとバレンシアオレンジに代表される普通オレンジ、果実のお尻の部分におへそがあるネーブルオレンジ、赤い果肉が特徴のブラッドオレンジの3種類
普通オレンジは酸味と甘みのバランスが良く、そのまま食べたりジュースに加工されますが、ネーブルオレンジはジュースにして時間が経つと苦みが出て来るので生食に向いています。ブラッドオレンジは主にジュースの原料となり、その名の通り真っ赤な色のジュースになります。

日本では1年中オレンジが食べられる!

オレンジが日本にやってきたのは明治時代。ネーブルオレンジは地中海の気候に似た和歌山県や広島県、静岡県などで栽培が広がりましたが、普通オレンジは日本の気候に向かないため栽培が根付きませんでした。国内の生産量が少ないため、以前は果物としてもジュースとしても高級品でしたが、1991年に輸入が自由化されてからは手軽な存在に。現在、市場に出回る普通オレンジのほとんどは、アメリカやオーストラリアからの輸入物です。普通オレンジの旬は3〜10月頃の暖かい季節、ネーブルオレンジの旬は国内産が2〜3月頃、海外産は11〜4月頃の寒い季節と、ちょうど逆なので、日本では1年中オレンジを食べることができます。

美容効果があるビタミンCがたっぷり!

オレンジにはビタミンCが非常に豊富に含まれ、半個食べれば1日の最低必要摂取量をまかなえるほど。ビタミンCは「美容のビタミン」と呼ばれ、美肌効果がある成分として知られています。シミ・そばかすの原因となるメラニン色素の沈着を予防したり、肌のハリやツヤに欠かせないコラーゲンの生成をサポートするはたらきが期待できます。また、オレンジの皮や袋、スジにはビタミンPの一種であるヘスペリジンが含まれ、毛細血管を強くし、血流を改善するなど、さまざまな効能が期待され、研究が進んでいる注目の成分です。

熱と乾燥を避けることが保存のポイント

オレンジを選ぶときは、きれいなオレンジ色で表面がなめらかなもの、持った時にずっしり重く、皮が薄く感じられるものを選ぶようにしましょう。皮がフカフカしてキメが粗いもの、形がいびつなものは避けます。オレンジは熱と乾燥に弱いので、夏場はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保存します。冬場は常温保存で大丈夫ですが、乾燥しないようにひとつずつ新聞紙で包んでおくと良いでしょう。夏・冬どちらでも1週間ほど日持ちしますが、徐々に水分が抜けてオレンジのおいしさのポイントであるジューシーさが損なわれていくので、できるだけ早く食べてください。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん


スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

酸味と甘みのバランスが取れたジューシーな果汁が魅力のオレンジ。フレッシュなオレンジを自宅やお店でジュースにしたものは、オレンジの栄養素をそのまま摂取できます。市販のジュースでは「ストレート果汁」と「濃縮還元果汁」の表示がありますが、果汁をしぼってそのまま熱処理をかけ、冷凍保存したストレート果汁に対し、濃縮還元果汁は果汁をしぼって、水分をとばして乾燥した状態で保存し、再び水分を加えてジュースにしたものを指します。どちらも加熱処理をしているため、栄養価はフレッシュなオレンジとは異なります。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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