「香りマツタケ、味シメジ」の
正体は!?

エノキダケに次いで、キノコ類の中で生産量No.2のシメジ。「香りマツタケ、味シメジ」と言われますが、マツタケより味が良いとされているのは「本シメジ」。栽培が非常に難しく、天然物は稀少なため、ビックリするほど高値で取引されています。一般的に「シメジ」として店頭に並び、手頃な価格で手に入れることができるのは「ブナシメジ」で、本格的な人工栽培がスタートした1970年以降に流通するようになりました。時々「シメジ」の名で笠の表面が灰色をした「ヒラタケ」が販売されていることがありますが、シメジとは別の品種です。

体型や美容が気になる女性の強い味方

シメジは低カロリーで、老廃物を排出してデトックス効果のある食物繊維が多く、ダイエットには最適な食材です。食物繊維は血中コレステロールの上昇を抑えたり、血行を良くして血圧を安定させるはたらきも期待できます。また、「美容のビタミン」と言われるビタミンB2の含有量も、キノコ類の中ではトップクラス。ビタミンB2は脂質をエネルギーに変え、さらに細胞を活性化し肌荒れを改善すると言われ、美髪に必要なタンパク質の分解と吸収にも関わります。シメジは体型や美容が気になる女性にとって、頼りになる食材です。

風邪やウイルスから身体を守る!

シメジには、キノコ類全般に含まれる栄養素も、もちろん多く含まれています。「β-グルカン」は体内の免疫力を高め、風邪やウイルスから身体を守る効果があると言われています。最近では発ガンを抑えるはたらきも期待できるとされ、さまざまな研究が進められている注目の成分です。また、カルシウムの吸収を高め、丈夫な骨や歯をつくるのに欠かせないビタミンDも豊富。紫外線にあてることでビタミンDに変わる「エルゴステロール」も含まれているので、食べる前に天日に10分ほどあてると、栄養価もうまみもアップします。

水分に弱いので要注意

シメジは笠が開きすぎず、丸くて張りのあるものが新鮮です。笠が密着して全体が一株のもの、軸が白く太めなものを選ぶと良いでしょう。買ってきたらパックのまま冷蔵庫の野菜室で保存できますが、2〜3日のうちに食べ切りましょう。また、水分に弱いので、内側に水分が付いていたらパックから取り出し、水分を拭いてポリ袋に入れて保存します。多く手に入ったときは、そのまま冷凍することもできます。バラバラにして小分け保存すると便利。調理するときは凍ったまま、味噌汁や炒め物に使いましょう。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん


スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

低カロリーで女性の強い味方のシメジ。淡白なうまみのシメジは、どんな料理にも合いますが、シメジに含まれるうまみ成分の一種「グアニル酸」は、昆布に含まれる「グルタミン酸」と混ざると数十倍にうまみが強くなることが知られているので、特に和風だしの料理にはピッタリです。また、天ぷらや炒め物など油との相性も良いですが、油の吸収率が高いので、体脂肪が気になる方は注意してください。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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