グリーンとホワイト...その違いは栽培法にあり!

ハウス栽培が盛んで一年中店頭で見かけることができるアスパラガスですが、露地栽培の旬は春。暖かくなるにつれ、九州から収穫時期が北上し、人気の北海道産は5〜6月が最盛期となります。
アスパラガスにはグリーンとホワイトがありますが、このふたつは品種が違うわけでありません!ホワイトは日光に当たらないように盛り土をして、グリーンはそのまま日光に当てて育てられる、栽培法の違いです。古代ローマ時代から栽培されるほどヨーロッパでは人気のアスパラガスが、日本で食用として栽培され始めたのは大正時代のこと。当初は缶詰用のホワイトアスパラガスの栽培が盛んで、現在のようにグリーンアスパラガスが一般的になったのは昭和40年代以降と、意外にも歴史が浅いのです。

「アスパラギン酸」で元気ハツラツ!

地中から伸びる若芽を収穫するアスパラガスは、栄養価がギュッと詰まった食材です。栄養ドリンクやサプリメントの成分として「アスパラギン酸」という栄養素を聞いたことがありませんか?このアスパラギン酸は、アスパラガスが名前の由来のアミノ酸の一種。
もちろんアスパラガスには多く含まれていて、新陳代謝を促し疲労回復やスタミナアップに役立つといわれています。また、蕎麦に多く含まれることで知られる「ルチン」も豊富。ルチンは血管を丈夫にして高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防効果が期待できるといわれ、注目の栄養素です。ルチンは水溶性なので、効率的に摂取するにはそのまま炒めたり焼いたりする料理法が適しています。

おいしく食べるコツはすぐに食べること

アスパラガスは、とても鮮度が落ちやすい食材です。筋っぽくて堅いアスパラガスを食べたことがある方は多いと思いますが、それは鮮度が落ちているから。穂先がしっかりしまっていて、切り口がみずみずしいものが新鮮で、買ってきたらすぐに食べることが理想です。
すぐに食べない場合は、水分が飛ばないようにしっかりラップでくるんで、冷蔵庫に立てた状態で穂先を傷めないように保存しますが、何日も冷蔵保存するのはおススメできません。2日以上食べる予定がない場合は堅めにゆでて冷凍保存したほうが良いでしょう。冷凍したアスパラガスは、凍ったまま調理できるので便利です。

旬ならではのシンプルな調理法で味わおう!

旬のアスパラガスは、シンプルに茹でただけでとても甘みがあります。できるだけ長いまま茹でたほうがうまみ成分が流出せずにおいしいので、家庭ではフライパンで茹でる方法がおススメです。アスパラガスを半分に切り、塩を加えたお湯に根元のほうから入れてふたをし、強火で1〜2分ほど茹でればOK。水につけるとせっかくの栄養が逃げ出し、水っぽくなってしまうので、そのままザルに上げてさましましょう。
また、ガスコンロやグリルで焼いて塩や醤油でいただくのも、甘みがギュッと凝縮されるので、旬の時期にはぜひ試してください。バター炒めなどの炒め物は、茹でずにそのまま調理したほうが、シャキシャキした歯ごたえを楽しむことができます。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん

スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

アスパラガスは、アスパラギン酸やルチンだけでなく、カロテンなどのビタミン、亜鉛などのミネラルを豊富に含む栄養価の高い食材です。ホワイトアスパラガスは遮光して育てられるため、栄養価はグリーンアスパラガスに比べて多少劣りますが、甘みのあるクリーミィなうまみは強くなります。ヨーロッパではグリーンよりもホワイトアスパラガスのほうが人気。ヨーロッパでのホワイトアスパラガスの旬も5〜6月と短く、この短い期間に旬ならではのおいしさを味わうのは贅沢なこと、とされており、あちこちのレストランでホワイトアスパラガスを使った料理が看板メニューとしてアピールされています。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

  • 前へ
  • 次へ