山形県東根市が生産量日本一!

さくらんぼは樹木を「桜桃(おうとう)」、果実を「さくらんぼ」、果実を加工したものを「チェリー」と呼び分けることが多く、果実は「赤い宝石」と称されるほど、出始めの時期は高値で取引される高級果物の代名詞。さくらんぼは世界中で愛されている果物で、ヨーロッパでは紀元前にすでに栽培されていたとされ、現在でも中東やアメリカを中心に栽培が盛んです。日本では5月初旬に花が咲き、収穫は6月中旬〜下旬がピーク。山形県が全国の収穫量の7割を占め、中でも東根市は生産量日本一。収穫時期には多くの果樹園でさくらんぼ狩りが楽しめたり、「さくらんぼマラソン大会」が開催されるなど、観光客でにぎわいます。

人気の品種「佐藤錦」とアメリカンチェリー

日本で最も多く生産されている品種は、酸味が特徴の「佐藤錦」。大正時代に古くからある品種の「ナポレオン」と「黄玉」を「佐藤栄助」氏が交配させてできた品種で、生みの親の名前を取って名づけられました。また、近年になって店頭でよく見かけるようになった「アメリカンチェリー」は、アメリカ原産の大粒で甘みの強い品種です。さくらんぼは栄養面で見ると、主成分はブドウ糖などの糖質で、ビタミンやミネラルの含有量は特に多くはないのですが、アメリカンチェリーの赤い色にはポリフェノール類のアントシアニンやフラボノイドなどが含まれているとされ、生活習慣病の予防や痛風を緩和させる働きが期待できるとして注目が集まっています

さくらんぼは鮮度が命!

おいしく食べられるのは収穫後2〜3日だけと言われるほど、さくらんぼは鮮度が落ちやすい果物です。鮮度を見分けるには、軸(枝)に注目。新しいものは軸が緑色をしていますが、古くなると茶色くなってきます。また、さくらんぼは追熟しないので、おいしい状態に熟しているものを見極めることも大切。青みがあまり残らずにしっかりと赤く色づき、皮に張りとツヤがあるものが食べごろに熟しています。粒が大きいほど食べごたえがあっておいしく値段も高くなる傾向があるので、同じ値段ならばできるだけ大粒を選ぶようにしましょう。

さくらんぼ狩りは朝がねらい目!

さくらんぼを買ってきたら、できるだけ早く食べるのが鉄則。できればその日のうちに、食べる直前に冷水にさっと通して冷やすと皮がパリッとしてみずみずしさが増し、おいしく食べることができます。収穫した直後が最もおいしいさくらんぼを堪能できる「さくらんぼ狩り」は、できるだけ朝の気温が低い時間帯のほうが、よりジューシーでおいしいさくらんぼを楽しむことができるので、朝のオープン直後の時間がおススメ。保存する場合は冷蔵庫の野菜室に入れますが、時間を置くごとに水分が蒸発し、酸味も甘みも薄れて味が淡白になってしまうので注意しましょう。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん

スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

初夏を告げる果物であるさくらんぼ。ほんのわずかな期間しか収穫できない旬の短い果物ですが、最近は「お取り寄せ」を活用して確実に入手できるようになってきました。さくらんぼは暑さにも寒さにも弱いデリケートな果物のため、配送ではクール便を利用せずに、朝採りしたものを常温のまま発送するのが理想です。気温の高い時期や遠方の場合はクール便を活用することになりますが、一度冷蔵したものは1時間でも常温に置くと傷みが進んでしまいます。受け取ったら速やかに冷蔵庫の野菜室に入れ、できれば届いた当日のうちに食べきってしまいましょう。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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