4月第3日曜日は「もずくの日」!

写真:もずくツルンとした食感と、独特の歯ごたえを持つもずく。他の海藻に付着して生息することから、「藻に付く」→「もづく」→「もずく」と呼ばれるようになったと言われています。天然もずくは古くから食用とされてきましたが、1960年代に健康ブームでヘルシーなもずくに注目が集まったものの、海洋環境の悪化で収穫量が落ち込んでいました。1970年代に入って沖縄で養殖法が確立し、現在流通している90%以上が沖縄産の養殖もずくです。パック入りのもずくが1年中出回っていますが、旬は306月の春。4月の第3日曜日は「もずくの日」で、沖縄の各産地ではさまざまなイベントが開催されています。

市場の90%以上を占める「オキナワモズク」

もずくは大きく分けて、「フトモズク」「イトモズク」「イシモズク」に分類されます。「フトモズク」の学名は「オキナワモズク」で、沖縄など南西諸島の特産品。繊維が太く、コリッとした歯ごたえがあります。市場に流通している90%以上がフトモズクです。イトモズクは、「絹モズク」とも呼ばれ、繊維が細く表面がヌルヌルとしてやわらかな食感。日本海側の島根県0北海道にかけて生息しています。石川県では「能登モズク」として名産品となっています。石に貼り付いて生息することから名付けられたイシモズクは、ぬめりが少なくシャキッとした歯ごたえ。新潟県の佐渡地方や、青森県の下北半島付近などで獲れます。

写真:もずくぬめり成分のはたらきがスゴイ!

海藻の一種であるもずくは、低カロリーでミネラルや食物繊維を多く含むヘルシー食品です。特有のぬめりは「フコイダン」「アルギン酸」などの水溶性食物繊維で、さまざまな効能が期待できる成分です。食後の血糖値上昇やコレステロールを抑制するので、糖尿病や高血圧など生活習慣病予防に効果があると言われています。また、胃潰瘍の原因となるピロリ菌が胃壁に作用することを食い止めたり、抗酸化作用で老化やガンを予防したり、細胞を活性化させて免疫力を高めるはたらきが期待できます。

酢の物だけじゃない!卵焼きや天ぷらも美味

スーパーなどの店頭で1年中見かけることができるもずくは、三杯酢や土佐酢などに漬け込まれてカップ容器にはいったもの。すぐに食べることができ、20日程度冷蔵庫で保存できます。他にも、塩漬けされた塩蔵のもずくや冷凍のもずく、旬の時期には生もずくが流通します。酢漬けされていないもずくは、味噌汁、卵焼きやお焼きの具、天ぷらなど、さまざまなメニューに展開できます。
塩もずく、冷凍もずくは食べる分だけ使うことができますが、生もずくはできる限り早く食べ切るようにしましょう。食べきれない場合は、サッと湯通しして食べやすい大きさに切り、1回分ずつ小分けして冷凍しておくと便利です。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん


スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

低カロリーで身体にうれしい栄養素がたっぷり詰まったもずく。水溶性食物繊維の他にも、骨や歯をつくるカルシウム、カルシウムの沈着を促進するマグネシウムが豊富なので、成長期の子どもや骨粗しょう症が気になる高齢者の方にも積極的に食べて欲しい食材です。もずくは酢と合わせることが多いですが、酢はもずくの繊維質をやわらかくし、食べやすくすることに加えて、血糖値上昇の抑制などもずくと同様の効能があるので、相乗効果が期待できます。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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