写真:ズッキーニ人気上昇!国内の生産量増加中!

イタリア料理やフランス料理の食材としておなじみのズッキーニ。キュウリに似た形をしていますが、カボチャの仲間です。歴史は比較的新しく、ヨーロッパで1950年代以降に広く使われるようになり、日本ではイタリア料理がブームとなった1980年代以降に一般的になりました。需要が高まってきたことと、比較的育てやすいこともあり、近年は国内での生産が拡大しています。旬は夏で温暖な気候を好みますが、生産量No.1の宮崎県では、露地栽培はもちろんハウス栽培も盛んで、一年中出荷されています。

夏野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」に欠かせない!

店頭で一般的に見かける緑色のズッキーニは、開花して4~5日後の未熟な果実を収穫したものです。そのまま育てると、長さ40cmほどまで大きくなります。加熱調理に向き、油との相性が良いので、炒め物や揚げ物にしたり、夏野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」には欠かせない食材です。皮が黄色いズッキーニは、緑ズッキーニよりも皮が薄く、柔らかいのが特徴。炒め物や揚げ物はもちろん、写真:ズッキーニサラダなど生食にも向いています。丸い形の丸ズッキーニは、中身をくりぬいてひき肉などを詰めてオーブンで焼く料理が人気。花が咲いて間もなく収穫し、小さな緑ズッキーニにつぼみが付いているような花ズッキーニは、花の部分にチーズやひき肉を詰めて揚げる料理が定番です。

油との相性が良いベータカロテンが豊富

ズッキーニはカロリーが低いヘルシーな食材です。体内の塩分を排出し、高血圧などの生活習慣病予防やむくみ解消が期待できるカリウム、抗酸化作用があり、身体の免疫力を高めて風邪を予防するベータカロテンが比較的豊富に含まれています。ズッキーニは油との相性が良いですが、ベータカロテンは油と一緒に摂取すると吸収が高まるので、理にかなった食べ方です。また、造血作用があり貧血を予防する葉酸、抗酸化作用があり肌荒れを防ぐビタミンCも含まれています。

皮にツヤがあり、大きすぎないものを選ぼう!

ズッキーニを選ぶ時は、皮にツヤがあり、太さが均一で大きすぎないものを選ぶようにしましょう。切り口がしなびていたり、変色したりしているものは鮮度が落ちているので避けます。また、古くなったものは実がスカスカになるので、できるだけ早く食べるようにしましょう。低温と乾燥に弱いので、保存する時は新聞紙などに包んでからポリ袋に入れて、野菜室で保存します。室温が20度以下なら常温保存でも大丈夫です。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん


スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

ズッキーニは油との相性が良く、炒め物や揚げ物にすると、香りと甘みが出ておいしくいただけます。ラタトゥイユなどの煮込み料理にする時も、一度炒めてから煮込むことをオススメします。また、洋食のイメージが強いですが、和食や韓国料理にも合います。ズッキーニを焼いてポン酢醤油で和えたり、キムチと合わせた炒め物も美味。韓国ではズッキーニのキムチも定番です。冷凍や長期保存には向かないので、多く手に入った時はキムチやピクルスなどの保存食にしましょう。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、食育イベント、保健指導などで活躍中。

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