節電になり収穫もできる「ゴーヤカーテン」に注目!

長寿の県として知られる沖縄の食材として注目を集めたゴーヤ。沖縄本島産のものは害虫拡散防止のために1993年まで県外出荷禁止だったのですが、害虫の根絶に成功したことにより、一気に全国の店頭に並ぶようになり、身近な食材になりました。
日照時間が長く、気温が高い環境であれば比較的簡単に育つため、近年では本州での栽培も盛んです。害虫にも強く、肥料や農薬もほとんど必要としないので、家庭でもツルを伸ばすための棚を用意すれば、日よけになる「ゴーヤカーテン」を作ることができます。夏の節電の助けになる上に、実も収穫できて一石二鳥!

ビタミンCの含有量はレモン以上!

ゴーヤは、沖縄県の長寿の源とも言えそうなほど、栄養価が高い食材です。特に注目したいのはビタミンCが豊富に含まれること。ゴーヤ100g(小1/2個程度)のビタミンC含有量は、なんとレモン約3個分!ビタミンCは、紫外線で傷んだ肌の修復や、免疫力の向上など、夏場には欠かせないビタミンです。しかも、ゴーヤのビタミンCは熱に強く壊れにくいので、炒め物にしても十分なビタミンCを摂取することができます。疲労回復に欠かせないビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に炒めるゴーヤチャンプルーは、夏バテ防止にピッタリです。

独特の「苦み」には貴重な栄養成分が!

ゴーヤの「健康効果」については、さまざまな研究が進んでいます。特に注目されているのが、一度食べたら忘れられない独特の苦み。この苦みには「モモデルシン」という成分が含まれているのがわかっています。モモデルシンはゴーヤの皮部分に含まれ、血糖値を下げるはたらきが期待され、ゴーヤは糖尿病の改善に有効であるとの研究結果が多く発表されています。
苦みが苦手な場合は、塩でもんだり、水にさらすと和らぎますが、貴重な栄養成分も流出してしまう恐れがあるのでご注意を。しっかりと白いワタをスプーンなどで取って、油で炒めたり揚げたりすると苦みを感じにくく、またかつお節をかけるとうまみが増して気にならなくなります。

天日干しの乾燥ゴーヤはいかが?

夏に旬を迎えるゴーヤは、緑色が濃くて表面のイボイボが小さくて密集しているものが新鮮です。イボの部分に水分がたっぷり含まれているものほど新鮮でみずみずしいので、持ってみてずっしりと重量感のあるものを選ぶようにしましょう。
高い室温で放置すると傷みやすくビタミンCも損失してしまうので、冷蔵庫で保存を。水洗いせずに中のワタと種を取れば、冷蔵庫で4〜5日保存できます。また、薄くスライスしてザルに広げ、天日に干して乾燥させれば、長期保存させることができます。切り干し大根のように水でもどすと、ポリポリした歯ごたえが出て、炒め物などにいつでも使うことができるので便利です。

スペシャリストが直伝!美味食材アドバイス

写真:藤森明子さん

スペシャリストが直伝!
美味食材アドバイス

ゴーヤに多く含まれるビタミンCは抗酸化作用があり、動物性たんぱく質と一緒に摂取するとはたらきがアップする性質があります。豚肉や豆腐と一緒に炒めるゴーヤチャンプルーは、ゴーヤの抗酸化作用を活かす意味でも理にかなったメニューです。ビタミンCには鉄分の吸収を良くするはたらきもあるので、鉄分の多いひじきやレバー、ほうれん草と一緒に食べるのもおススメ。また、ゴーヤには妊娠初期に欠かせない葉酸や、便秘の改善につながる食物繊維も多く含まれているので、女性にはぜひ積極的に食べていただきたい食材です。

写真:藤森明子さん

藤森明子さん

食品メーカーに勤務後、料理教室の講師を経験。その後は栄養士として勤務。
1995年に管理栄養士を取得。
現在はマダムマーサ・クッキングスタジオや調理師専門学校の講師、食品メーカーの試食作り、 食育イベント、保健指導などで活躍中。

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