士別の街並みを見下ろす小高い場所に広がるしずお農場。

−広大な敷地の、すばらしい農場ですね。

今井さん:しずお農場がスタートしたのは2003年で、羊の生産は2006年から手がけています。また、地元の方々や士別を訪れる観光客に、ここでしか食べられない新鮮なラム肉の料理を味わって頂けるよう、2008年にはレストランや宿泊施設もオープンしました。冬は雪深く寒さが厳しい場所ですが、春〜秋は羊やヤギたちが牧場を自由に駆け回り、無農薬の野菜やハーブが実る豊かな景色を楽しめますよ。

−「北海道と言えばラム肉」というイメージがあります。

今井さん:そうですね。でも実際に日本で流通しているラム肉のうち、国産は0.5%以下なんです。一般市場に出回っているタレに漬け込んだジンギスカンなどは、多くがニュージーランドやオーストラリア産が使われているのが現状です。

−国産のラム肉はとても貴重なんですね。

たった25頭からスタートしたという羊の生産は、現在は約450頭に。

今井さん:スーパーなどの一般市場にはほぼ出回っていないと考えていいでしょう。しずお農場は、飼育、加工、冷凍処理、パッケージまで全て自社内でまかなえる体制を整えています。羊に与える飼料も、無農薬の小麦や大豆、牧草など、100%北海道産。国産であることはもちろん、「士別」のブランドを大切に守っていきたいと思っています。現在は生産量が限られるため、全国のレストランやホテルのシェフにご愛顧いただいている場合がほとんどですが、家庭の食卓にも、リーズナブルでおいしい国産ラム肉が並ぶよう、日々試行錯誤を繰り返しています。

日本では0.5%以下しか流通していないという貴重な国産ラム肉。
しずお農場のラム肉は、羊の品種選びから飼育、加工まで「国産以上」の秘密があるそうです。