その他安全 2010年06月03日

第20回 【インタビュー】“あんしん“のヒミツ(2)
オトナの女性の必須科目!“レディースドック“のススメ

こんにちは。
この春、学校や職場で健康診断を受けられた方も多いと思います。
皆さんは、健康診断と併せて、「婦人科検診」を受診したことはありますか?
婦人科検診ってなんだか恥ずかしいし、勇気も出ないし、今すぐに受診しなくてもいいかな・・・そんなふうに思っていませんか?
しかし、大人の女性として、自分の健康を自分で守ることはとても大切。
そこで今回は婦人科検診について、専門医の方にお話を伺ってきました。

2010.6.3更新

食生活の欧米化、そして女性の社会進出や少子化など、現代女性を取り巻く環境やライフスタイルはめまぐるしく変化しています。そうした変化は女性のさまざまなストレスを増大させ、女性特有の病気を増加させる一因となっているとも言われています。

今回は、女性のための専用外来を設置している四谷メディカルキューブ・ウィメンズセンターのセンター長である子安保喜先生に、"レディースドック"(婦人科検診)についてお話を伺いました。

お話を伺った方
写真:医療社団法人 あんしん会 四谷メディカルキューブ ウィメンズセンター 子安 保喜(コヤス ヤスキ) センター長

医療社団法人 あんしん会 四谷メディカルキューブ
ウィメンズセンター
子安 保喜(コヤス ヤスキ) センター長

専門科目は、婦人科内視鏡下手術(腹腔鏡、子宮鏡)。宝塚市立病院産婦人科・主任医長、大阪市立大学産婦人科・非常勤講師などを歴任し、2005年より現職。内視鏡による「お腹を大きく切らない手術」「臓器に優しい手術」を実践するほか、インフォームドコンセント、手術後の説明を大切にし、患者が早く通常の生活に戻れるように努めている。

四谷メディカルキューブの女性専用外来「ウィメンズセンター」って?

Q
四谷メディカルキューブの女性専用外来「ウィメンズセンター」について教えてください。
A
私たち「ウィメンズセンター」では、婦人科の一般外来はもちろん、女性泌尿器科、乳腺外科など女性特有のすべての疾患に対応できる体制を整えています。
「婦人科」というと、来院することに身構えてしまいがちです。ここでは、リラックスした雰囲気の中で、ゆっくり時間をかけて患者さんの悩みやお話を伺う診察を心がけています。完全予約制ですから長時間お待たせすることもありませんし、プライバシーが守られるよう細心の注意を払っています。
写真:ウィメンズセンター 待合い

洗練された「ウィメンズセンター」の待合い

Q
「ウィメンズセンター」の医師や看護師はどのような方ですか?
A
当センターには、女性医師が6名、男性医師が4名在籍しており、看護師は全て女性です。婦人科の初診は、原則的には女性医師が担当することになっています。皆、経験豊かな医師ばかりです。
また、「ウィメンズセンター」のあるフロアには、医師以外の男性が立ち入ることはできないようになっており、女性にとって居心地の良い空間となるような環境づくりを行っています。
Q
「ウィメンズセンター」は、誰でも受診できるのですか?
A
はい、どなたでも受診できます。完全予約制ですので、事前にお電話で予約をしてください。

女性必見!「レディースドック」の役割と重要性

Q
婦人科検診は、病気でなくても一度受診しておいたほうが良いと聞いたことがあります。「ウィメンズセンター」では「レディースドック」という婦人科検診を行っていますが、これはどんなことをするのでしょうか。
A
レディースドックとは、子宮がんや乳がん、そのほか子宮やホルモンのトラブルなど、女性特有の病気を発見するための健康診断です。いわゆる「婦人科検診」のことですね。具体的には、内診や超音波検査、細胞診などを行って診断します。
Q
レディースドックは、どんな人が受けたらよいのでしょうか?また、受けた方がよい年齢はありますか?
A
すべての女性に受けていただきたいですね。最近は子宮がんや卵巣がんの発症年齢が若年化してきており、20代、30代でかかる方もいらっしゃいます。ですから、社会人になったら受診していただきたいです。年に1回、できれば半年に1回くらい、定期的にレディースドックを受けてください。将来赤ちゃんを産むためにも、いま気になる症状がなくても、自分の身体を気遣ってほしいと思います。
Q
がん以外にも、若い女性に多い婦人科の病気はありますか?
A
子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症などは若い女性に増えています。これらは良性疾患の場合が多いのですが、子宮筋腫は3、4人に一人は持っている、非常に多い病気なんです。症状がなく、大きさもそれほど大きくない場合は経過を見ますが、症状が強くなったり、筋腫が大きくなると手術が必要になります。検査をして良性だと確認することも必要です。
子宮内膜症は、お腹の痛みを伴う病気なのですが、女性ホルモンに依存するもので、月経の回数が多いとリスクが高まります。最近は女性が一生にお産をする回数が減ってきていますよね。妊娠中には月経がありませんから、妊娠する回数が減る分、月経の回数が増え、子宮内膜症のリスクが高まるということなんです。
Q
「ウィメンズセンター」で行うレディースドックの特長を教えてください。
A
ここで行われるレディースドックでは、医師・看護師・技師すべてが女性ですから、安心して検診を受けていただけます。使用する機器はすべて最先端のもの。超音波検査やマンモグラフィー検査で精密な検査を行っています。
検査にかかる時間は、約2時間です。更衣室やパウダールームも完備されているので、検診の前後もゆったりと過ごしていただけると思います。そして何より、女性の方にリラックスして受診していただけるよう、スタッフ全員が心がけています。それが一番の特長ですね。

働く女性こそ、体のリズムをつかんでほしい

Q
働く女性が健康のために心がけるべきことを教えてください。
A
まずはかかりつけの婦人科をつくり、なんでも相談できるお医者さんを知っておいてほしいです。特に働く女性は、体調が悪くても「今週仕事が忙しかったから、きっと疲れが出たんだわ」とか、体調不良の理由を自分でつくり、納得してしまいがちです。それが一番恐いことなんです。もっと自分の身体を大切にしてほしい。健康であっても、ぜひ定期的に婦人科検診を受診してください。
また、毎日基礎体温を測ることも実践していただきたいですね。基礎体温を測ることで月経周期が分かります。そして、月経周期が分かると自分の体調のリズムを知ることができます。体調のリズムを知ることで、「今週は体調が良くないときだから、無理はしないでおこう」と、自分で調整ができます。ストレス社会で働く女性にとって、それはとても大切なことだと思います。
Q
最後に、毎日頑張っている女性たちにメッセージをお願いします。
A
最近では、女性がどんどん社会進出していっていますよね。それは本当に良いことだと思います。でも、頑張って働いている方に限って、無理をしてしまいがちです。ぜひ、もっとご自分の身体の声に耳を傾け、大切にしてあげてください。そして、ぜひ婦人科を受診し、レディースドックを受けてください。

実は私も、婦人科検診は敷居が高いなぁ・・・と感じていた一人でした。しかし、四谷メディカルキューブを見学させていただき、子安先生のお話を伺っていると、「自分の身体の状態を知ること」が健康管理をする上で何よりも大切だと感じました。
四谷メディカルキューブのレディースドックでは、乳がんと子宮がんの検診を同日に行うこともでき、費用は43,000円です(子宮がん検診のみは22,000円、乳がん検診のみは25,000円)。
ぜひ、みなさんも、自分自身のために、そしてご家族のためにも、自分の身体の声に耳を傾けてみてください。

関連情報

医療法人社団 あんしん会 四谷メディカルキューブ医療法人社団 あんしん会 四谷メディカルキューブ
住所:東京都千代田区二番町7-7
TEL:03-3261-0414(ウィメンズセンター診療予約電話番号)
JR中央線四ツ谷駅 徒歩5分というアクセスが良い場所に2005年5月にオープンしたクリニック。一般外来のほか、女性専用外来、PET"CTを備えた人間ドック、内視鏡手術に特化した傷の小さな手術等の医療を提供しています。
四谷メディカルキューブ ウィメンズセンター「レディースドック」

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