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byセコム「働く女性の安全委員会」

あんしんコラム

まずは身近にできる対策から。「働く女性の安全委員会」のメンバーが対策をご紹介します。

第16回 電車での痴漢被害を防止するために

こんにちは。
皆さんはどんな秋を楽しんでいますか?
行楽の秋、芸術の秋、スポーツの秋・・・・・・。
「なんといっても食欲の秋!」という方も多いと思います。そんな方にご紹介したいのが、日本各地から美味を集めてご紹介している「セコムの食」のスタッフが執筆した本、「おいしい理由」。
カラダに優しい、おいしい「食」にこだわって、こんなに熱く取り組んでいる生産者がいるんだ!と感激します。写真も満載で、生産者の皆さんのイキイキした姿には力を分けてもらい、大切に作られる味覚の数々には思わず「・・・ごっくん」。皆さんも、ぜひ手にとっていただき、読書の秋、食欲の秋を満喫してください。

2009.10.15更新

第5回のコラムでも痴漢犯罪について取り上げましたが、通勤・通学といった女性の日常生活の場面での安心を奪う痴漢行為は許されないことです。前回は、自分でできる痴漢防止対策を取り上げましたが、今回は、視点を変えて、痴漢被害を食い止めるための警察の取り組みについて紹介したいと思います。

日々発生する痴漢被害

いわゆる痴漢行為は、各都道府県が定める「迷惑防止条例」違反として取り締まりがされますが、より悪質な事案については刑法の「強制わいせつ罪」に問われます。

警察庁は、鉄道での痴漢被害の実態を把握するために、ラッシュ時に痴漢被害が多発する東京・神奈川・埼玉・千葉での被害件数を初めて集計しました。これによると、4都県で2008年に発生した痴漢被害は、強制わいせつ罪が341件、迷惑防止条例違反が2,075件で、合計すると2,416件に上ります。一日に約7件発生している計算です。

今年に入ってからも、1月〜6月の半年間に摘発された痴漢被害は、前述の4都県での迷惑防止条例違反だけでも983件と、高止まりしている状況です。首都圏だけでなく、大阪圏、名古屋圏でも公共交通機関が密集している都市部がありますので、全国では多くの女性が被害に遭っていることになります。

痴漢などの性犯罪は、たとえ被害にあっても、精神的なダメージや、第三者に知られたくないという思いから、通報されないケースもあるようです。また、「警察などに届け出るような被害ではないから・・・」と判断したり、「犯人が誰だか良く分からなかったから・・・」と届け出ることを控える女性もいることでしょう。ですので、統計データの数字には表れない被害も起きていると考えられるのです。

電車内や駅で痴漢対策の強化を

多くの方が想像されると思いますが、痴漢被害が最も多く起きる場所は、電車内です。東京都では、迷惑防止条例違反で摘発された痴漢被害の72%が電車内で起きていました(2008年警視庁調べ)。

グラフ:迷惑防止条例違反の場所別発生状況(2008年警視庁調べ)

警察では、被害が絶えない電車内や駅における痴漢被害を減らすべく、初めて集中的な取り組みを行っています。警視庁では、9/14〜18までを「痴漢被害STOP!キャンペーン」期間とし、首都圏のJRや私鉄各線と協力して取り締まりを強化しました。特に、ターミナル駅である新宿駅・池袋駅には機動隊を配置したり、痴漢被害の多い路線には私服警官が乗り込んで目を光らせたりと現行犯の摘発に力を入れ、逮捕事案が出るなどの効果がありました。

同様の対策は他県の警察でも取り組んでおり、埼玉県警では9月下旬、女性警察官も動員したパトロールを実施。痴漢被害が昨年を上回るペースで推移している神奈川県でも、9月18日から約1ヵ月間、県警が取り締まり強化期間として通勤時間帯のターミナル駅での監視をしています。
今後、大阪、兵庫、福岡などの地域でもこういった集中的な対策を検討しているといいます。たくさんの目が見張っていると思わせることがとても大事なのです。

皆さんは、誰かにじっと見られている気がした、痴漢か判別が付きにくいけれど「もしかして・・・」と不安になって誰にも言えずにいた、といった経験はありませんか?ひょっとしたら、同じ路線を利用している他の女性も、似たような不安を抱えていたり、または実際に被害に遭った人がいるかもしれません。繰り返される被害を減らすために、万が一被害に遭ったときには、その度合いが軽微であっても勇気を出して届け出ることが大切です。そのことが犯罪の実態を浮き彫りにし、再発防止・被害拡大防止につながるのです。

最近では、インターネットの掲示板で情報交換をして集まった複数の犯人が電車内で女性を取り囲み、痴漢行為に及んだ悪質なケースも報告されています。警察庁では、こうした痴漢犯罪を誘因するインターネット上の書き込みについて、有害情報としてサイト管理者に削除を求めることができるよう、検討を始めているといいます。また、痴漢行為を防ぐために、電車内へ防犯カメラを導入できないかといった、痴漢犯罪を撲滅するためのさまざまな検討がされています。

毅然と対応できる自分をイメージしよう

痴漢被害を防ぐには、一人ひとりが対策をとり、痴漢を許さない社会を作ることが一番です。そのために大切なのは、「痴漢に遭うのは、私みたいなタイプではないから大丈夫」と自分で決め付けず、「私も狙われるかも」という意識を持つことです。

ポイント1:痴漢を避ける工夫
・電車や駅構内が混雑している時間・場所を避ける
・女性専用車両を利用する
・電車に乗る位置や時間をときどき変える
・痴漢行為がしやすい、車両の連結部に近い奥まったところや、混み合うドア付近を避ける

ポイント2:自分を狙わせない
・肌の露出が多い服装を避ける
・ちょっとした周囲の変化に敏感であることを装う
・防犯ブザーをバッグの見えるところにつける

ポイント3:被害に遭ったときは冷静に対処
・痴漢の疑いを持ったら、バッグでガードするなど、気付いていることを示す
・犯行がエスカレートするのを防ぐために、躊躇せずに、「やめてください!」と言うか、防犯ブザーを鳴らす
・できれば相手の手をつかむか、時計・指輪・洋服の色など特徴を覚えておく(身に危険が及ぶ場合は自分を守ることを優先しましょう)
・駅係員か警察に被害を届け出る

万一の時にパニックにならないために、日頃の心構えをしておくようにしましょう。

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