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あんしんコラム

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第132回 【インタビュー】セコムの弁護士に聞く!〜痴漢から守ってくれる法律編〜

こんにちは。紫外線が強くなったと思ったら、ジメジメの梅雨の季節到来ですね。
私は来週、早めの夏休みをとって、東京よりも紫外線が強いグアムへ行ってきます!せっかくなので、自然にほんのり焼きたいな・・・と思いつつ、仕事に戻った時のことを考えると悩ましいところです。現地に着いたら、お買いもの、食事、エステ・・・と楽しみがたくさんですが、帰宅するまでが楽しい思い出となるように「防犯女子」として準備や対策をしっかりすることが重要ですね。

2013.6.12更新

羞恥心などから、届け出ていない被害者が大勢いると予想される痴漢被害。でも、黙っていたら、いつまでたっても痴漢は減りません。そこで、前回のコラム同様、法律のプロ・セコムの女性弁護士お二人に対処法を教えていただきました。

プロフィール
写真:セコム株式会社法務部所属。一色弁護士(右)奥貫弁護士(左)

セコム株式会社法務部所属。
奥貫弁護士(右)

2001年弁護士登録。企業法務を扱う法律事務所勤務を経て、2005年にセコム(株)入社。
主に人事労務、訴訟などを担当。女性の視点で法律と社会を考え、"防犯のプロ"セコムに所属する数少ない女性弁護士として、日々活躍中。

セコム株式会社法務部所属。
一色弁護士(左)

2002年弁護士登録。法律事務所勤務を経て、2012年セコム(株)入社。法律事務所時代は主に独禁法、消費者法を担当。
現在では主に国際法務などを担当し、奥貫弁護士と共にセコムに所属する数少ない女性弁護士として、日々活躍中。

痴漢行為を取り締まる「迷惑防止条例」とは

Q
痴漢は、都道府県ごとに定められている「迷惑防止条例」の取り締まり対象なのですよね。そもそも、「迷惑防止条例」とは、どのような条例なのでしょうか。
A
奥貫弁護士:迷惑防止条例は、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為などを防止し、これにより市民生活の平穏を保持することを目的とする条例で、粗暴行為や押売り行為、つきまとい行為などを規制しています。ここでいう「つきまとい」は、ストーカー行為と違い、恋愛感情にからむことに限定されません。
また、迷惑防止条例は、都道府県ごとに制定されているものなので、都道府県によって、名称・内容が異なります。東京都では、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」という名前のものになります。
痴漢行為は、この条例内の「正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は、人に不安を覚えさせるような行為」であり、「公共の場所又は公共の乗り物において、衣服その他の身に着けるものの上から又は直接に人の身体に触れること」や「人に対し、公共の場所又は公共の乗り物において、卑わいな言動をすること」を禁止する条文に該当します。盗撮行為も別の条項で禁止されています。
イラスト:痴漢被害に遭わないために・・・私たちにできること

Q
具体的には、どのような行為が対象になるのですか?
A
一色弁護士:衣服や下着の上、あるいは体に直接、手で下半身やお尻、胸、太ももなどを触る行為、体を密着させ下半身を執拗に押し付ける行為などです。エスカレーターや階段などの場所で、スカート内をカメラやビデオで盗撮しようとする行為なども、迷惑防止条例違反に該当します。
わざと触ると、もうそれは痴漢行為です。下着の中に手を入れるような悪質な行為でなくても、十分取り締まりの対象になります。盗撮行為も、実際に撮影に至らなくてもカメラを向けるだけでも取り締まりの対象となります。

もし、痴漢被害に遭ってしまったら

Q
痴漢被害者になっても、なかなか声が出ないし、警察に届け出るのも、どうしたらいいかわからない女性が多いと思うのですが、どうすればいいのでしょうか。
A
奥貫弁護士:一番は、その場で「やめてください」と言うことです。そして、周囲の人に「痴漢です」と知らせることも重要。もし継続的に被害にあっているのなら、警察に状況を話し、一緒に乗車し現行犯逮捕してもらうのが良いですね。現行犯以外では、捕まえるのが難しいのが現状なのです。
A
一色弁護士:届け出る場所としては、最寄りの警察や駅係員ですが、東京の場合、主要な駅には痴漢被害に特化した「鉄道警察隊痴漢被害相談所」が設けられています。
痴漢の場合、目撃証言が得られないと、被害者の証言だけで犯罪を立証しなければなりません。そのため被害内容については調書をとられることになります。どのあたりをどのように触られたかなど、詳細に聞かれるので、抵抗があるかもしれませんが、今後、自身を含め、ほかの女性の被害を防止するためにも毅然と対応していただきたいです。
Q
裁判になることもあるんですよね。
A
奥貫弁護士:悪質な場合や、痴漢行為を認めない場合は裁判になります。裁判になった場合、法廷での証言を要請されることもありますが、加害者と顔をあわせなくていいように、配慮された手続も設けられています。
Q
痴漢かなと迷った場合でも、相談できますか?
A
一色弁護士:各都道府県の警察でも、犯罪被害ホットラインや女性被害110番などの相談窓口があり、電話での相談も受け付けています。
また、国民向けの法的支援を行う機関である「法テラス」も気軽な相談窓口を設けています。電話で相談すれば、犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士の紹介など、丁寧に教えてくれます。

痴漢被害に遭わないために・・・私たちにできること

Q
痴漢被害に遭っても、通報を躊躇してしまうケースが多いようです。どのように対処するのがいいでしょうか。
A
奥貫弁護士:警察も、最近は、このような犯罪には女性刑事を担当させて被害者の心の負担を軽くするなど、気を遣ってくれます。痴漢行為は、我慢していると、内容がエスカレートするともいわれています。小さな被害でも、より大きな被害の抑止のために、勇気をもって届けていただきたいです。
チカン対策について、アドバイスしてくれる一色主務(左)と奥貫弁護士(右)

チカン対策について、アドバイスして
くれる一色弁護士(左)と奥貫弁護士(右)

A
一色弁護士:「おとなしそう」とみられると狙われやすいとも言われていますので、毅然とした態度で行動しましょう。防犯カメラが設置されている場所や、通勤電車なら女性専用車両を利用するのもオススメです。
前回と同じように、女性として、法律のプロとして、親身になってアドバイスしてくださった奥貫弁護士と一色弁護士。
お話を聞いて、とても勉強になりました。
防犯ブザーで警戒していることを周囲にアピールし、毅然とした態度の「防犯女子」で、痴漢被害から少しでも遠ざけられるようにしましょう。
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