防災・防火のキホン

火災に遭ってしまったら

もし、火災に遭ってしまった、または火災を起こしてしまったとき、まずは身の安全確保が大切です。また、正しい知識を持ち、適切な初期消火ができるのであれば大きな火災につながる前に初期消火することができます。
このページでは、火災に遭遇した、火災を起こしてしまったときにとるべき行動をご紹介します。

住宅用火災警報器を活用

2021年中の住宅火災による死者数(放火自殺等を除く)は966人。そして、住宅火災における死亡原因の48.9%が「逃げ遅れ」(2022年消防庁データ)となっています。
特に就寝中の火災は気付きにくく逃げ遅れの原因となります。そこで火災の発生を早期に知らせてくれるのが、住宅用火災警報器です。すでに、住宅用火災警報器の設置が義務付けられていますので、もし未設置であれば、早急に設置するようにしましょう。住宅用火災警報器は音声や光で火災発生を知らせてくれますので、少しでも早いタイミングで火災発生を知ることができます。

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火災を発見したとき

まずは身の安全を確保することです。その上で、119番通報や、大きな声で「火事だ!」と、周囲に火災が発生したことを伝えましょう。そして、初期消火は炎が天井に届く前まで。天井に炎が届いているのなら、速やかに避難しましょう
無理に消火を試みると、炎が大きくなりケガをする可能性や逃げ遅れてしまうこと考えられるので、避けましょう。

外出先で火災に遭ったとき

2021年中の総火災件数は35,222件。そして、1日当たりの出火件数は96件となっており、15分に1件の割合で建物火災が発生しているという統計(2022年消防庁データ)があります。住宅火災が全体の31.0%を占めているものの、複合施設や事務所、飲食店など、外出先で火災に遭うこともあります。
大切なのは、施設の係員指示に従って、冷静に行動することです。パニックになり、避難経路が分からなくなることがないようにしましょう。また、エレベーターやエスカレーターの使用は避け、避難用の階段を使用するようにしてください。
また、電車やバスなどでも同じこと。むやみに車外に出ることで、火災だけでなく、交通事故に巻き込まれることもあります。運転手や係員、車掌の指示に冷静に従いましょう

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一酸化炭素中毒に注意する

火災でおそろしいのは、煙や一酸化炭素。煙は毎秒3〜5メートルの速さで上昇すると言われています。煙の特性を活かし、避難するときは、上層階に逃げないことが大切になります。また、一酸化炭素は無味無臭の猛毒で、吸い込むことで、意識を失うこともありますので、逃げるときは以下のことを頭に入れ、落ち着いて避難しましょう。

  1. 口と鼻をハンカチなどで覆う
  2. 姿勢を低くして避難する
  3. 煙が追いかけてこないようにドアを閉める
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